2017年10月01日

耳の治療ができない理由

先月関わっていた保護団体の中に
耳の治療ができなくて
耳がぐじゅぐじゅになって痒がっている子がいた。

状態が酷いから
獣医から処方されている外用薬も
痛がって耳を触らせないので注せないのだという。

最初、どんな薬を出されているのか解らなかった時点では
「痛がって触らせない」という言葉から
塗布薬(化膿止めなどが入っているような塗り薬)なのかなと思って
それよりも耳の中に落とし込んで
中の汚れを溶かし出してくれる
佐藤製薬のゲルネFローションを処方してもらうといいよと
伝えておいた。

それは犬の耳に付着していた汚れから
これは湿疹によるものだなと思っていたからなのだけど
こういう湿疹によるものも
そこらの獣医だとマラセチアなどのカビによるものだとか
耳ダニによるものだとか
全然見当はずれなことを言っていたりすることが随分あって
オババがまだ素人だったころに
地元の獣医の指示に従って三週間も治療に通ったが結果が出ず
昔住んでいた凄腕の獣医のところに連れて行ったら
耳の中を見るまでもなく
玄関の扉を開けて中に入った段階で

「ああ、耳だね?」と聞かれ

はい、どうしてわかるんですか?と驚かされたことがあった。

解った理由は「匂い」なのだとおっしゃったが
それでも扉の所から医師が立っていた場所までは
12畳部屋の角から反対角以上も離れていただろうから
医師の感度の高さも見逃せないと今でも感心させられる。

その時の医師が教えてくれたのが上記の薬で
血管収縮する薬効成分なども含まれているから
長く常用するということはよろしくないのだろうなと思ったが
効果が絶大で三回ほどの連日投与で
ほとんど汚れも痛みも解決してしまうため
長く使うといったことには至らない。

それだから
その犬の様子から見ても
たぶんその薬が解決するだろうと思って勧めたのだけど
何回か後訪れた際、団体の代表者が
処方されている薬を見てくれというので
示されたものを見たら
ズバリゲルネFローションを小瓶に小分けしたものが5本
小袋に入っていたので
ここの医師はまだましだな、
一応状態の原因が湿疹であることは分かっているらしいと
それを見て思った。

が、医師はその薬のうまい使い方というのを示していなかった。

それは耳の中にただ落とし込むと
犬は嫌がって頭を振り
せっかく流し込んだ薬が
作用する前に振り飛ばして出してしまう。

何より薬のひんやり感を不快に感じて
次から入れさせなくなる。

医師ならせっかく処方した薬が
ちゃんと有効に使ってもらえるような指示を出せないものか?と思ったが
獣医なんてのはそのレベルだよなと思い直し
代表に
ゲルネローションを人肌に温めておいて
カット綿をふわふわにほぐしたものにたっぷり浸み込ませ
それを耳の中にスポンと差し入れると
犬が頭を振っても簡単には流れ出てしまわないし
なによりひんやり感が無いから抵抗も減るよと教えてあげた。

そこで耳の下をX字型に揉むと
薬が耳の奥の方の汚れも溶かしてくれるのだけど
最初は痛みがあって揉ませないだろうから
とにかく薬をしみこませたカット綿を
できるだけ奥の方に入るように差し込むことに専念すれば
ビタビタニ薬を浸み込ませてあれば
流れ出さない限り奥の方に流れていくから
そんなことを2日ほどやっていれば痛みが消えて
じき揉ませるようになるよと伝えた。

ビタビタに薬液を浸み込ませていれば
X字に耳下を揉めるようになったら
揉むときに中の綿から搾り出てくれるから大丈夫。

それから、
医師の場合綿を巻いた鉗子で中を拭き取ったり
飼い主だと綿棒でこすったりするけれど
教えてくれた医師の話だと
そうやってこすってしまうと表面が赤くこすれて炎症起こすから
治りが遅くなるって言っていたよ。

薬液が中の汚れを溶かし出すから
綿を除去すれば
犬が頭を振った段階で汚い薬液が流れ出てくるので
柔らかくほぐしたきれいな綿でパッティングして
汚れた液を吸い取ってあげて
新たに薬液を浸み込ませたきれいな綿で
軽く撫でる程度に残っている汚れを清拭して終わらせるといいよと伝えた。


ポイントはヒヤッとした感触が無いように
違和感ない程度に温めて浸み込ませることと
綿がガサガサした違和感がないくらいふわふわの状態にほぐすことだと
伝えたが
本来ちゃんと治療してあげたいなら獣医がそれくらいのことを
気づいてもよさそうなものなんだ。

でもどの医師も
ただ中にさしてくださいで終わってしまう。

そしてここからが今日の本題。

代表は
オババが伝えたことを実際にやって見せてほしいとおっしゃるから
カット綿を持ってきてと代表に言い
おばばは薬が入っている小瓶を手のひらで温めていたのだが
いざそれを実行しようと問題の犬を代表が呼ぶのに
犬は部屋の端にある台の下で寝そべったまま出てこない。

治療が嫌だから出てこないというのではなく
飼い主が呼んでも
自分にとって利が無いことには従う理由を感じていないから動きたくないというだけ。

普段、厳しい訓練は必要ないだの
自分以上に大切にしてくれる人でなければ譲渡したくないといって
自由奔放贅沢三昧な暮らしをさせた結果が
呼ばれても動きたくない犬
痛みが伴うと治療ができない犬を作り上げているっていうことだよな?と
おばばは思った。

痛みがあるから治療が出来ないのだと彼らは思っている。


オババからすれば
普段から従う必要性を教えてこなかったあなたの犬だから
治療が出来ないだけだし
犬がひんやり感が嫌いなのだということも教えられない獣医だから
症状をこじらせてしまったということだろ?って感じ。
(獣医に対してはさらに
その薬は薬瓶を開封した段階で
冷暗所での保管が必要な
薬効が安定の悪い薬であることを
かつてお世話になった医師から聞いていたおばばは
そうしたこともこの犬に処方していた医師は伝えていないことにがっかりしたし
薬の小瓶が入っていた処方の小袋には
5月の日付が打たれていたことをおばばは見逃さなかった。

こんなに長い間この犬は痒みに悩まされていたのか。。。

こじらせてしまったから
たかが湿疹ごときに痛みまで出てしまったのだなと
哀れに思った。)



そんなことで犬が痛みや痒みに悩まされて
イライラして暮らしていることは
自分以上に大切にしてくれる人でなければ譲渡したくないという考えが
本当に大切にしていることだとはおばばには思えないんだ。

本当に厳しい訓練は必要ないかどうか
犬が身をもって教えてくれているのに
彼らはそういうイヌの訴えに
耳や心を開いていない。。。とおばばは思うね。

どうしてそうなのか?というと
根本が何時でも
「他者の責任」とか
「偶然そうなっている」の感覚で
「自分の責任」という考え方からほど遠い暮らしをしているからだと思う。

自己責任という考え方が自分の中に定着していないから
起きていることの根本にたどり着かないんだと思う。

社会を怨んだり
人に罰を求めているうちは
自分の犬が何を示してくれているかに気付けない。

せっかく縁があって自分の手元にきてくれた犬の魂も
自分を磨くためにきてくれたのだということに気付いてくれない飼い主に
がっかりしてしまうと思うよ。


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posted by Primrose at 05:26| 千葉 🌁| Comment(4) | 病気・怪我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、いつもお疲れさまです。
すごく為になるお話でした。
うちは幸いにして先代犬が生涯に1回外耳炎になった程度で殆どこういった知識がないので(かからせないことが一番ですが)
もし耳を病んだ場合はこのお薬の名前と扱い方、綿棒などで擦ってはダメなところなどをメモしておきます!ありがとうございます。

5ヶ月近くも痛い痒いが続くなんて私だったら気が狂いそうです。しかも耳のような頭に近い敏感なところだと尚更。
ストレスで免疫や消化器まで悪くなりそうです。
早く治るといいですね。

獣医さん、すごく頼りになる方もみえるんですが…
先代犬(同じくバーニーズ)が立てなくなったときに老年性の関節炎ですねと言われたんですが、飼う前にブリーダーさんに立てなくなったら危ないと聞いていたので嫌な予感がしていました。
…実際その通りでした。
ブリーダーさん宅に遊びにいった際にも色んな話が出ていました…

先日のせっかくの記事が消えた話はすごく残念でした…(T_T)力を入れた記事だとよりゲンナリしますよね…
Posted by マピードル@3 at 2017年10月01日 10:46
>先日のせっかくの記事が消えた話はすごく残念でした…(T_T)力を入れた記事だとよりゲンナリしますよね…

まったく、その通りです。泣
おばばは思いつくままに書き進めるので
書き直すというのは無理っ!

今後はメモ帳に書いてから
それをコピペすることにしました。
(今までは書き込みのバナーをクリックした後に
投稿できませんでしたになるパターンだったので
書き終えてからメモ帳にコピペして用心する形をとっていたのですが
最近は投稿バナーをクリックする以前の書き込みしている最中に消されてしまうパターンになりました。
seesaaは信用ならねぇと思いつつも
引っ越しが面倒でそのままにしているのも悪いのだけど。。。)

>獣医さん、すごく頼りになる方もみえるんですが…
先代犬(同じくバーニーズ)が立てなくなったときに老年性の関節炎ですねと言われたんですが、飼う前にブリーダーさんに立てなくなったら危ないと聞いていたので嫌な予感がしていました。
…実際その通りでした。
ブリーダーさん宅に遊びにいった際にも色んな話が出ていました…

やっぱり獣医110番とか必要だと思いません?

オババは自分がブリーダー&訓練士だったから身びいきでいうわけじゃないですが
実際問題として
やっぱり他人の犬を預かったり訓練という形でいじくる必要から発生する緊張感というものや
繁殖によって多くの犬と関わるせいで
現場で体得していく情報量は
獣医や保護団体とは比べ物にならないと感じています。

獣医だって他人の犬をいじくるのに
学校で学んだものどまりになってない?と感じることが多いです。

保護団体に至っては
困ったらお金で解決するだけの小金持ちが代表だったりするせいで
獣医や訓練士に丸投げすることが多く
発見や研究心が足りない気がします。
(彼らに言わせると、保護している犬猫の世話や
里親探しに追われて
そんな余力はないっていうんですよね。
でも本当に保護している犬たちのことを考えるなら
自分達の知識や経験を大きくして
里親さんたちにも指導できるように自分たちがなっていなくてはいけないと思うくらいの気構えがあってしかるべきなんじゃ?と思います。)

耳の中の湿疹は
春先とか梅雨、夏場など気温や湿度が高くなる時期に
発生しやすいのですが
あまり教育が入っていない子の場合
ほかにも台風前後の湿気が酷いときや
フィラリア予防薬を投与して体が薬に反応してほてっているときなどにも起きやすいです。

記事中の犬は垂れ耳でも長毛でもない
立ち耳短毛の日本犬系の雑種犬なので
しつけが成されている子で頭にストッパーが培われていれば
おそらくこのような苦しみを経験することにはならなかったのではないかと思います。

こうした脳内ストッパーの有無がどれだけ健康に影響するかは
獣医さんは全然関係性に気付いていないですよね。


Posted by at 2017年10月01日 11:20
>しつけが成されている子で頭にストッパーが培われていれば
おそらくこのような苦しみを経験することにはならなかったのではないかと思います。
こうした脳内ストッパーの有無がどれだけ健康に影響するかは
獣医さんは全然関係性に気付いていないですよね。

情報を共有できたらいいですね。
精神性を高めて予防することができるなら、病気に健康を害されず犬にも優しいですし
通院にかかる時間と医療費も抑えられて運営も助かると思います。
団体の方が躾にも精通しているならトレーニング代も浮きますし
里親さんも喜ぶで悪い事はないように思います。

知人の犬が慢性の皮膚病なんですが、餌も療養食ですし薬も飲ませていますが芳しくなく。そこの先代は外飼いで病気知らずだったのにと考えると、ちょっと放っておいて外で日光浴をさせるのもいいんじゃないかとは思いますが飼育管理の指導はないみたいです。
Posted by マピードル at 2017年10月01日 13:52
>ちょっと放っておいて外で日光浴

室内で皮膚トラブルが多い子は
たいてい可愛がりすぎや関心が強すぎる
あるいは厳しいことが何もされずただ甘やかされているなど
脳内ストッパーが無い状態の子が多いので
そういう子を外に出すと
中に入れて頂戴騒ぎを起こしやすくて
静かに日光浴という具合にはならないかもです。

普段構われすぎている子は
一人で時間を過ごせないという依存犬になっていたりします。

もしもそうだと飼い主さんの方が犬の様子を見て
可哀想だからやっぱり外に出すのはやめようという気持ちに陥りがちですね。

Posted by at 2017年10月01日 18:46
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